入院すると「医療保険でどれくらいお金が戻ってくるのか」は、多くの人が気になるポイントです。
ここでは、医療現場の視点から 医療保険の給付の仕組みと、よくある給付例 をわかりやすく整理します。
医療保険の基本:給付は「日額」が中心
多くの医療保険は、次のような構成になっています。
- 入院給付金(日額)
- 手術給付金(定額 or 日額×倍率)
- 特約(先進医療・通院・三大疾病など)
まず押さえておきたいのは、
👉 入院給付金は「日額いくら」かで決まる という点です。
よくある入院給付金の日額
一般的によく見る日額は次のような水準です。
- 日額 5,000円
- 日額 10,000円
- 日額 15,000円
昔は「日額1万円」が王道でしたが、
現在は 公的制度(高額療養費制度)とのバランス を考えて、
日額5,000円前後を選ぶ人も増えています。
【給付例①】短期入院(5日間)の場合
例:入院給付金 日額10,000円
- 入院日数:5日
- 給付額:
10,000円 × 5日 = 50,000円
👉 軽症入院や検査入院では、
「思ったより少ない」と感じる人も多い金額です。
【給付例②】1週間〜10日程度の入院
例:入院給付金 日額5,000円
- 入院日数:10日
- 給付額:
5,000円 × 10日 = 50,000円
この程度の給付では、
- 差額ベッド代
- 食事代
- 雑費
をカバーすると、ほぼ消えてしまう ケースも珍しくありません。
【給付例③】手術ありの入院の場合
医療保険では、手術を受けると 手術給付金 が出ます。
よくある手術給付金の例
- 入院給付金日額 × 10倍
- 入院給付金日額 × 20倍
例:日額10,000円 × 10倍
- 手術給付金:100,000円
- 入院給付金(7日):70,000円
- 合計:170,000円
👉 手術があると「まとまった給付」が出やすいのが特徴です。
実際の入院費と比べるとどうか?
医療者の立場から見ると、
- 短期入院
→ 医療保険の給付はそこまで大きな助けにならない - 手術あり・入院が長引く
→ 給付金が心理的・金銭的な支えになる
という印象です。
医療保険は「入院費の全額補填」ではない
ここで大事なポイント。
医療保険は
❌ 入院費を全額カバーするもの
ではなく、
⭕ 「自己負担や生活費の一部を補うもの」
という位置づけです。
特に、
- 高額療養費制度
- 限度額認定証
を使うと、医療費そのものはかなり抑えられる ため、
医療保険の役割は「+α」になります。
医療者としてよく見る「勘違い」
現場でよく聞く声です。
- 「医療保険に入ってるから入院費は安心」
- 「給付金で全部まかなえると思ってた」
👉 実際は、
給付額 < 入院中にかかるトータルの出費
になるケースも少なくありません。
医療保険は「金額」より「目的」で考える
医療保険を考えるときは、
- 何日くらいの入院を想定するか
- 差額ベッド代を払う可能性
- 入院中の収入減(傷病手当金が出るか)
と合わせて考えることが大切です。
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公的制度と組み合わせて考える ことで、
お金の不安はかなり軽くなります。



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