入院費はいくらかかる?

医療者の視点で、**実際に「いくら払うことになるのか」**をできるだけ具体的に解説します。

「入院費が高いと聞くけど、結局いくら必要なの?」
そんな不安を、ここで整理します。


結論:入院費は「1週間で10万〜25万円前後」が一つの目安

入院費は、内容や条件によって大きく変わりますが、
健康保険(3割負担)を使った一般的な入院では、次のようなケースが多く見られます。

  • 1日あたり:約1万5,000円〜3万円
  • 7日間の入院:約10万〜25万円前後

※これは「差額ベッド代なし」「標準的な治療」の場合の目安です。


入院費は何で決まる?基本の内訳

入院費は、主に次のような項目の合計で決まります。

  • 入院基本料(部屋代・看護体制など)
  • 治療費(検査・手術・点滴・薬など)
  • 食事代(1食460円前後)
  • 差額ベッド代(個室などを選んだ場合)

このうち、差額ベッド代だけは保険がきかない自己負担になります。


差額ベッド代があるかどうかで金額は大きく変わる

差額ベッド代は、病院や部屋の種類によって大きく異なります。

  • 個室:1日5,000円〜2万円以上
  • 4人部屋・大部屋:差額なし(0円)

例えば、
1日1万円の個室 × 7日間 = 7万円
これだけで、入院費は一気に跳ね上がります。

「思ったより高かった」という声の多くは、
この差額ベッド代が原因です。


高額療養費制度を使えば、自己負担は抑えられる

医療費が高額になった場合、
高額療養費制度を使うことで、1か月の自己負担には上限が設けられます。

目安(70歳未満・標準的な所得の場合)

  • 年収約370万円〜770万円
     → 自己負担の上限:約8万円前後

※食事代・差額ベッド代は別です。


「限度額適用認定証」があると、窓口支払いが楽になる

事前に
限度額適用認定証を準備しておくと、

  • 退院時に高額な立て替えをしなくて済む
  • 窓口での支払いが最初から上限額までで済む

というメリットがあります。

入院が決まったら、
加入している健康保険に早めに確認しておくのがおすすめです。


実際によくあるケース(例)

ケース①:差額ベッドなし・7日間入院

  • 医療費(3割負担):約12万円
  • 食事代:約1万円
    → 合計:約13万円前後

ケース②:個室(1日1万円)・7日間入院

  • 医療費(3割負担):約12万円
  • 食事代:約1万円
  • 差額ベッド代:7万円
    → 合計:約20万円前後

「いくらかかるか分からない」が一番不安

入院費は、
「病気そのもの」よりも
制度・仕組みを知らないことで不安が大きくなりがちです。

このサイトでは、

  • どこを確認すればいいのか
  • 何を準備しておけばいいのか

を、医療者の視点で整理しています。


次に知ってほしいこと

入院費を考えるうえで、次に重要なのは

  • 高額療養費制度とは何か
  • 医療保険は本当に必要なのか

です。

👉 次の記事
「高額療養費制度とは?いくら戻るのかをやさしく解説」

タイトルとURLをコピーしました